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2025.12.01

公開収録イベントとPodcastの可能性

私は「ゆるカワ♥商標ラジオ」というYouTube、Podcast番組を5年以上配信しています。弁理士の解説に対して広告マンが素朴な疑問をぶつける形式を主軸にしつつ、時々ゲストを招くという番組です。この番組を継続していると、イベントへの登壇依頼や書籍の出版にまで繋がりました。書籍の出版に伴い出版社でもトークイベントをし、自前イベントも行いました。4つのイベントそれぞれの様子やそこから得たPodcastの可能性を知財系Advent Calendar 2025への投稿として残しておきたいと思います。

 

1.イーパテントチャンネル 9/10

株式会社イーパテント代表の野崎さんが運営する番組です。東京ビッグサイトで行われた、いわゆる知財・情報フェアの同社ブースで生配信するという形式でした。生配信の経験はありましたが、目の前に視聴者がいるというのは初めての経験でした。

 

現場の視聴者の約10名の中には、野崎さんファンはもちろんですが、我々のことを知っている方もいらっしゃり、生の感想を聴くことができました。野崎さんに我々は鋭く切り込まれつつ、書籍執筆の経緯や書籍の見所などを自然に引き出していただきました。打ち合わせ0の完全アドリブトークで展開される様子に、さすがずっと生配信でトーク番組をされている方は違うなぁと思いました。

 

▼配信動画(アーカイブ)

 

2.ChizaiC TOKYO 2025 9/18

株式会社カプコン主催のイベントで、知財関係者がセミナーや対談などをするというものでした。全4枠ある中で、我々は最後の一枠という大役を任せていただきました。また、”公開収録”は初めてのことで掴みどころがなく浮足立ちました。打診いただいた時は嬉しさが大きかったのですが、開催日の3日前ぐらいから不安や緊張が生じてきました。緊張のピークは当日我々の登壇前に聴衆側で話を聴いているときでした。しかし、舞台に上がると意外にも緊張は減りました。いつもの相方と向かい合っており、オーディエンス側が暗くなっていたことも緊張が緩和した要因でしょう。とはいえ、配信後にヘビーリスナーの方から「いつもより早口」とのご指摘を受け、やはり緊張していたことを知りました。

 

▼我々の登壇の様子

 

会場は想像以上に盛り上がり、なんと笑いも複数回起きました!普段の収録や配信ではリスナーさんの生の反応を直に受ける機会はないため、我々が楽しんでいることが届いた喜びがありました。マイクでは笑い声をあまり拾えなかったので、配信でそこが伝わらない点がやや残念です。

 

▼【公開収録】Apple商標総まとめ_ChizaiC TOKYO2025_ゆるカワ商標ラジオ#186

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3.出版記念イベント ゆるカワ♥商標ラジオ in 大阪 10/28

こちらも公開収録ですが、自分で企画から実行まで行った点が2.のChizaiCとの大きな違いです。企画、告知、場所借り、食事手配、音響セッティング、実行、清算まで私一人で行うことになりました。

 

この公開収録はいつもの相方ではなく、当番組フアンのゲーム会社の知財部部長にご出演いただきました。そこで色々と濃い話を伺うことができたのが本当によかったです。

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また、イベント前にヘビーリスナーの椿さんとも非公開収録でき、こちらは先日無事配信が完了しました(これに関する記事はコチラ)。

 

ご観覧の人数は7名とこじんまりで、集客の難しさを実感しました。また、開催前は「人を集めないといけない」と焦った時もありました。しかし、開催当日には「いつも聴いていただいているリスナーさん達と収録できることが有難い」と気持ちが切り替わり、臨むことができました。また、開催後に振り返ってみると、そもそも収録やイベントの話どうこうの前に、個別に議論したり貴重な話を聴けただけでも価値があることだと思いました。そして、公開収録後の飲食付き懇親会でコアなリスナーさんや大阪勤務時代の昔の仲間達とゆっくりお話することができたことも楽しい思い出となりました。椿さんを筆頭に皆さんに準備や片付けを手伝っていただき、蓋を開けてみたら最初に述べた「実行まで私一人」ではない展開になりました。感謝しかありません。

 

4.出版社イベント 11/5

自著『ロゴやネーミングの法律』の出版社「中央経済社」が主催したイベントです。参加者は現地約15名、オンライン約90名と盛況でした。同社の社屋で開催され、ゲストとしては共著の相方(西川)と当番組準レギュラーの友利昴さんに来ていただきました。

https://www.chuokeizai.co.jp/bjh/news/2025/011709.html

 

3.の自前イベントとは異なり、話すだけでいいので気が楽でした。ですが、話者3人が受講生の側を向いて話すスタイルが案外難しかったです。普段のラジオの様子のお届けを目指すのであれば、聴者向けというより、トークの覗き見になるべきでだったと思います。しかし、このイベントでは、話者3人の体が向かい合っておらず、私がスライドに基づいて解説したこともあり、当初セミナーっぽくなってしまっていました。それを察したゲストの2人からツッコミや質問が入った結果、途中から普段のラジオの雰囲気を醸し出した”トークイベント”になりました。書籍の内容を解説し、用意していた+αに加えて、質問等からアドリブの解説も生まれました。

 

ちなみに、イベントの音声は一部収録しましたが、配信できるか否かやその範囲は未定です。

 

5.Podcastの可能性

番組を5年続けるとこうも広がるものだと自分で感心します。本稿のような体験を通じて、ラジオ風番組(音声配信)には可能性があると実感しました。当番組「ゆるカワ商標ラジオ」は、YouTubeで配信を始め、#66以降はPodcastでも配信をしています。

 

YouTubeは発見されやすい反面聴取時間が短い傾向がありますが、Podcastは発見されにくい反面聴取時間が長い傾向があります。”ながら聴き”のしやすさや画面がないがゆえに話に集中してもらえることが影響しているようです(詳しくは「プロ目線のPodcastのつくり方」をご参照)。つまり、音声配信は狭く深いのです。

 

私は、知財の話を複雑で短くまとめることは難しいものの、面白さはその複雑さの中にあると思っています。また、複雑な話と分かりやすい話は共存すると考えており、そこを省くと真の面白さが削がれてしまうとも思います(なお、短いコンテンツは知ってもらう入り口としてはアリ)。要は噛み砕き方の問題です。そして、長い話を聴いてもらうにはPodcastが向いています。

 

当番組では、毎週木曜22時にリアルタイム・チャットで盛り上がるのはYouTubeですが、アーカイブはPodcastの方が長く聴いてもらっています。最近では耳だけで完結しやすいよう、なるべくサムネイルのみの画面表示で完結するように作っています。そして、「Podcastで聴いています」という声を聞く機会が増えてきました。

 

以上のようにPodcastの可能性を感じており、知財業界で”Podcaster”が増えることを望んでいます。音声配信は動画配信よりも制作のハードルが低いです。実際、「ゆるカワ商標ラジオ」では基本的に外注せず自前で企画・制作・配信してきました。Podcast配信をご希望の場合、弊所で制作やその支援をすることも可能です。その際にはノウハウを全て開示します。

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