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2026.06.05

いいネーミング3選(2026)

弁理士はネーミング(社名、商品名、サービス名等)を法的に守る仕事をしている。その過程で、どうしてもクライアントのネーミングが他社の類似商標により変更せざるを得ない場面に立ち会うことがある。その時にネーミングを提案するということやクライアントと一緒に考えるということもある。このため、ネーミングへのアンテナが高く、街で見かけるいいネーミングに唸ることがある。本記事ではそんなネーミングを紹介する。

 

1.sonna banana

バナナジュース専門店の店名「sonna banana(ソンナ バナナ)。一度聞くと忘れられない凄くいいネーミング。店頭のロゴには「sonna」のみがあり、一瞬「どういう意味?」となるが、看板のフルネームを見て分かったときのアハ体験も影響して強く記憶に残る気がする。

sonnna banana店舗写真

写真はインスタグラムのページから引用

 

2.レモンザムライ

レモンサワーとレモンの専門サイトの名称レモンザムライ 日本人は「サムライ」と名の付くネーミングに馴染みがあり、頭に残りやすい。スポーツでいうとサムライブルーに侍ジャパン、映画やドラマではラストサムライや桃太郎侍、お笑いではギター侍がある。個人的にはこの「ザムライ」と濁音にしてザムラすのが言いたくなって好みである。ロゴは、レモンがちょんまげをするという独創性により、記憶にぶっ刺しに来ている。侍だけに。

レモンザムライロゴ

写真はウェブサイトのトップページから引用

 

3.BAKUNE

リカバリーウェア(疲労回復パジャマ)の商品名BAKUNE(バクネ)」。これは商品の効能や性質を暗示するネーミングで独創性もある。そこが空いてたか~という感じ。商品の効能等をそのまま表現する言葉や広告説明で使用されるフレーズは訴求力がある一方で商標登録できない(=誰でも使える)。たとえば、「JUKUSUI」や「BAKUSUI」は同じ発音の「熟睡」や「爆睡」が商品の効能等を表す言葉である(識別力がない)可能性があり、商標登録に懸念がある。一方、「BAKUNE」はこの懸念のない造語であり、実際に何の問題もなく商標登録されている(第6583879号)。似たような例として、日清食品の「カレーメシ」がある。これも「カレーライス」が普通の表現である一方で「カレーメシ」とは普通言わないため商標登録が認められている(第6198189号)。

 

4.おわりに

以上の例のとおり、いいネーミングには、音的に覚えやすいものと意味的に覚えやすいものがある。いいネーミングを採用すれば、消費者が商品を選ぶキッカケになったり、商品名を覚えてもらえるメリットがある。これ自体は知られているが、他人の商標と被って使えなくなることやそもそも識別力がない(競合が真似し放題)という法的な落とし穴もある。こういった落とし穴をかいくぐって商標登録し、自分だけのネーミングにすることもまた、ネーミングにおいては重要である。

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