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2023.11.08

【商標権vs.著作権どちらが強い?】その違いをキャラクターを例に解説

1.番組概要

複雑に入り組んだ商標業界に緩やかなメスを入れ、様々な謎や疑問を優しく究明する「ゆるカワ商標ラジオ」”ほぼ”毎週木曜日22時〜配信📢

2023年10月26日

【特別ゲスト】作家 友利 昴(”職場の著作権対応100の法則”の著者 )

友利さんと商標解説した記事についてはAFURIの商標権侵害にてご紹介

 

2.「職場の著作権対応100の法則」執筆への想い

00:00  「読者をモヤモヤさせたくない」との想いから、なるべく明快になるように心掛けられたとのことです。グレーだらけの著作権の分野でこれは有難い!著作権を踏まえて事業を進めていくための決断をし続けてきた現場(知財部)の人ならではの視点ですね。一方で、代理人として本を書く弁護士の立場にも理解を示されており、愛情深さが垣間見えます! なお、この本執筆のキッカケは何とあの名作”エセ著作権事件簿”だそうです!繋がってますね〜

 

3.商標権と著作権の対比

08:03  ラウンド1:”商標的使用”

商標的使用でなければ商標権の効力は及ばない一方で著作権の効力は及び得る。そうすると、著作権が一歩リード?という気もしますが、期限を更新できないのが著作権のデメリットでもあるわけです。ディズニーキャラクターのイラストの著作権が切れた(保護期間が過ぎている)場合に商標権の効力が及ぶ説に友利さんが物申ーーす!

 

著作権切れのミッキーマウスのDVDには商標権の効力が及ぼないとしてもコップには及ぶ?マリカー事件のコスプレ衣装が”商品等表示としての使用”(商標的使用の不正競争防止法版)と認められているなら、不正競争防止法では問題になり得るのでないか等々、激しく議論しております!

 

15:52  ラウンド2:”類似範囲”の広さ

商標権と著作権とで、類似か否かの判断基準が異なるので単純に比較し難いですね。ただ、少なくとも観念について商標権では考慮できる一方で著作権ではできない―この点が大きな違いだという点については収録中に議論しながら友利さんが気付きました。他にも、著作権では創作保護法ならではの視点があること等議論は尽きません。

 

23:05  ”著作権”切れの「ピーターラビット」は、”商標権”で止めることが出来るか?

商標的使用の項目でミッキーマウスについては仮の話をしましたが、実際に著作権が切れているピーターラビットのイラスト。ピーターラビットの絵の商標権に基づいてライセンスされたグッズが現実の市場に存在するようです。しかし、そもそもピーターラビットのグッズ販売を商標権で止めることができるのか?という疑問が浮上します。グッズ販売が著作権侵害にも商標権侵害にもならないなら、そのライセンス料を払う根拠は一体何なのでしょうか…

 

4.”職場の著作権対応100の法則”の見所!

34:48   この書籍をどういう人に読んでいただきたいかについて著者自らお話いただきました。著者の思いとは異なり、弁護士など意外な層からご好評の声もあるようです。知財業界の皆様、是非購入してください!

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