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2024.03.03

【ミッキーマウス著作権切れ問題】揺れ動く”保護期間”の解釈

著作権の王者とも言えるウォルトディズニーの初代ミッキーマウス(蒸気船ウィリー)の著作権が切れる!?誰でも使えるようになるのかと思いきや、保護期間の解釈の仕方が複数あり、一筋縄ではありません!こと敗戦国の日本においては、さらに複雑な検討要素が絡み合っており、、何が争点となるのか解説しております。

 

1.番組概要

複雑に入り組んだ商標業界に緩やかなメスを入れ、様々な謎や疑問を優しく究明する「ゆるカワ商標ラジオ」毎週木曜日22時〜配信📢

2024年2月8日

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2.著作権解説

13:52  複雑すぎるぜ!〜揺れ動く”保護期間”の解釈〜「ミッキーマウス著作権消滅」問題

アメリカでは2023年末での著作権切れ(保護期間終了)によりお祭り騒ぎのようですが、日本では異なります。以下の[参考情報]の弁護士さんの記事によると、何といつまで保護されるかの説が6もあるのです。その中でも、裁判等の傾向から妥当な2説をご紹介します。複雑化している要因は”戦時加算”、団体名義か個人名義か、度重なる法改正による保護期間の延命、さらには、著作物の種類(映画の著作物か美術の著作物か)による違いにあります。

 

映画の著作物と捉えるならば、著作権は2020年5月で著作権が切れているようです。一方、美術の著作物と捉えるならば、著作権は2052年まで続くということのようです。過去の裁判例によるとフィルムについて映画とは独立の著作権を認めなかったようです。だったら、原画(イラスト)も映画と一体で独立の著作権を認めないということでで良さそうです。とはいえ、明確な決着は着いていません。これは、当番組が実験台になるしかないのでしょうか!?

 

3.商標解説

26:54 ディズニー社以外がミッキーの絵を使用した場合、いわゆる”商標的使用”でなければ商標権侵害が認められないことになります。言い換えると、ディズニー社公式の商品だと需要者が誤信しなければミッキーを使って大丈夫ということです。DVDについては、商標的使用に該当しないように思えますが、Tシャツ等のグッズについては争いがありそう(グレー)です。

 

4.おまけ

34:29  Dommune収録のアフタートークwith友利さん

日陰のラジオが遂にDommuneさんのスタジオにお呼ばれされる日が来てしまいました。エセ商標権事件簿の友利昴さんにお呼びいただき3人でトークしてきました。あっという間の2時間半で初対面とは思えないほど盛り上がり、とても楽しかったです❤︎またいつの日かご一緒させて下さい〜!

 

[参考情報] ▼ミッキーマウスの著作権保護期間

   ~史上最大キャラクターの日本での保護は     

2020年5月で終わるのか。2052年まで続くのか~ 

https://www.kottolaw.com/column/190913.html

著者:弁護士  福井健策 (骨董通り法律事務所 for the Arts)

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